ヒューリスティックとは
ヒューリスティックとは
ヒューリスティック(heuristic)とは、複雑な問題を効率的に解決するための簡便な方法や指針を指します。
特に、必ずしも最適解を保証するわけではないが、短時間で実用的な解を導き出すために役立つ手法です。ヒューリスティックは、計算コストが高い問題や不確定な状況において、近似解を得るためによく用いられます。
以下のような場面でヒューリスティックは役立ちます:
〇意思決定: 完全な情報がない状況でも、経験や直感に基づいて素早く決定を下す。
〇問題解決: 複雑な問題に対して、全ての可能性を探るのではなく、経験則に基づいて有力な解を探索する。
〇認知バイアス: 人間が判断する際、ヒューリスティックがバイアスを生む場合もあり、これにより誤った結論に至ることもあります(例:代表性ヒューリスティックや利用可能性ヒューリスティック)。
現代は何でもエビデンスだとか、統計学とか論理的に決めたい人が多く、論拠を求めますが、その論拠が本当に正しいのかどうかです。
以前もこんな記事を読んだことがあります。
セブンイレブンの〇〇店で釣り竿が良く売れるが、どうしてか? コンサルはいろいろ分析して結論は不明ということになっていたが、近くに池があるからだという理由だったのです。
大きな組織になればなるほど、責任回避力が大きく働き、判断するのに客観的論拠を求めます。そのために判断が遅れて、勝機をのがすのでしょう。 そのうち減点主義の評価軸が形成されて、最終系は「休まず」、「遅れず」、「働かず」のどっかの3原則に集約されていくのでしょう。そういった組織ではこの3原則にそっていれば、確実に出世するのです。
ちょっとまえに営業員がさぼってパチンコしていて、駐車場が火事になり首覚悟で社長に謝罪したら、自身の経験をSNSで拡散しろと命令されて会社がバズってしまい、首を逃れたことがありました。 素晴らしい広告効果だったようです。
この判断こそヒューリスティックなんでしょうねえ。