新原料開発中 夜交藤エキスパウダー
新原料開発中 夜交藤エキスパウダー
睡眠に効く原料としては酸棗仁が有名ですが、和多志は夜交藤を開発しました。 ほとんど日本では知られていませんが、中国ではOTCに利用されている生薬です。
この植物はつるどくだみの地上部であり、日本では食品で使用できます。 根っこは医薬品ですが。
定量成分はアントラキノン系のエモジン-8-O-β-D-グリコシドとなります。
この原料を開発したくなったのは、夜交藤はセロトニンを誘発させる作用があると論文がでていることです。
え? セロトニンを分泌促進? 成分はエモジンだよな 薬系の方ならピンとくると思います。
アントラキノン系の物質は大黄やセンナの下剤成分だからです。
これは面白いなと色々調べると、セロトニンは全体の10%は脳内で、90%は消化管から分泌されるそうです。
脳内は脳幹のセロトニン神経細胞で作られて、腸管ではエンテロクロマフィン細胞から分泌されます。
おもしろいですね 全く異なる細胞からセロトニンが分泌されます。
もう一つ面白いのがこのセロトニンは血流脳関門を通過できないのです。
つまり脳幹で作られたセロトニンは脳内でしか存在できないし、腸管のエンテロクロマフィン細胞から分泌されたセロトニンは腸管で存在します。
また脳内のセロトニンは夕方になるとメラトニンに代謝されるのです。
人体とはまさに宇宙です。