人間関係における鎖と絆
人間関係における鎖と絆
以前珍しくテレビを見ていたら鎖と絆の違いを話していて、お互い縛るものだけど、鎖というのと、絆というのではまったく異なるなあと感じました。
鎖(くさり)の象徴的意味
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束縛・拘束のイメージが強い。
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自由を奪い、逃げられない関係。
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関係が義務や恐れによって維持されている。
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一見つながっているようでも、心の距離がある場合が多い。
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依存やコントロール、支配の関係にもなりやすい。
例:
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「家族だからこうしなきゃいけない」「別れたいけど相手が怖くて言えない」など。
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恩や義務によって「切れない」関係。
絆(きずな)の象徴的意味
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信頼・愛情・共感によって生まれるつながり。
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お互いの意思でつながっている。
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たとえ距離があっても心はつながっている感覚。
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柔らかく、あたたかく、人を支える力を持つ。
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離れてもまた戻れる、再接続可能なもの。
例:
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友達と数年ぶりに再会してもすぐ打ち解ける感覚。
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辛い時に何も言わずそばにいてくれるような存在。
比喩としての違い
鎖 | 絆 | |
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材質 | 鉄・金属 | 布・糸・心 |
性質 | 重い・硬い | 柔らかい・しなやか |
感覚 | 息苦しい・逃げられない | 温かい・安心する |
維持方法 | 力・圧力 | 信頼・共感 |
人間関係が「鎖」になっているか「絆」になっているかを見極めるポイントは、
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その関係は自分を成長させてくれているか?
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自由な選択の上に成り立っているか?
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関係をやめたときに、罪悪感ではなく「感謝」が残るか?
このように見ていくと、友人関係、夫婦、親子、家族などあらゆるところで見受けられます。
自分の関係は絆か鎖か。 これは自分の周りの人間関係を見渡して棚卸するとよくわかります。
最近心を痛めるのは、子供をペット化している親です。明らかに子供のためいいつつ自分のためと嘘をついて生活しています。
この関係は明らかに鎖です。 自分の周りに縛ろうとして鎖関係をすればするほど人は去っていくでしょうねえ。
鎖か絆か 和多志も自己反省を含めて棚卸してみます。