リフヌア
リフヌア
P2X3受容体拮抗薬として咳止めが発売されていました。 知らんかったなあ。
このP2X3受容体というのは初めて聞きましたが、炎症や痛みに関係する受容体であり、この受容体をブロックすることで咳が止まるということだそうです。
しかしP2X3受容体が刺激をうけるのはなぜかという点には触れていません。
多くの薬がインヒビター(阻害)作用です。 この薬はいままでにない作用機序です。
この薬は効能効果が難治性の慢性咳嗽となっているので喘息にも使えるのでしょう。
現在慢性咳嗽の治療は気管支を広げたり、ステロイドで気管の炎症を抑えたりしているので、そういった薬を使わないで済むのであれば、画期的な薬剤といえるでしょう。
咳止めには中枢性と末梢性の咳があり、この薬は末梢性の咳止めとなります。
末梢性の咳止めとして 一日406円かかります。
あまり有名ではありませんが、末梢性の咳止めなら、麦門冬湯がよく効きます。
麦門冬湯はそこまで作用機序が明確になってないので、説得力に欠けますねえ。
麦門冬湯はタキキニン拮抗薬という位置づけです。 タキキニンというは神経ペプチドの種類で、神経伝達物質の仲間です。
このタキキニンが動くことで、反射咳がでることがわかっています。 特に交感神経、副交感神経の影響がゼロになるポイント、つまり朝起きる時と寝る時です。このゼロポイントにタキキニンが働きます。
この理由はアドレナリン、アセチルコリンとの強さが関係しています。
アドレナリンやアセチルコリンが鯨とするとタキキニンはイルカ程度なので、クジラが泳ぎ回っているところではイルカは活躍できないのです。
こんなに高くて難しい薬を使わなくても、麦門冬湯でいいのになと思います。