糖尿病の末梢神経障害

糖尿病の末梢神経障害

 

高血糖が続くと細胞レベルで體が壊れていくため、末梢神経障害がよく起こります。 

 

さらに指先などの血行障害による壊死、糖尿病性腎症となり、足をちぎったり、透析となります。

 

末梢神経障害には牛車腎気丸がなぜかよく効きますが、この方には効いていませんでした。5gしか飲んでいないので効かないのかなと思います。

 

神経障害になる7つの原因

 

1. 高血糖の直接的影響

高血糖は末梢神経に直接的な損傷を与えます。持続的な高血糖状態は、神経細胞に対する酸化ストレスを引き起こし、細胞内の代謝過程に影響を与えます。

 

2. ポリオール経路の活性化

高血糖状態では、グルコースがソルビトールに変換されるポリオール経路が過剰に活性化されます。この結果、ソルビトールとフルクトースが神経細胞内に蓄積し、浸透圧バランスの乱れや酸化ストレスを引き起こします。

 

3. 先進糖化終産物(AGEs)の形成

高血糖により、タンパク質や脂質が非酵素的に糖化され、AGEs(Advanced Glycation End-products)が形成されます。AGEsは細胞受容体と結合し、炎症反応や酸化ストレスを引き起こします。これが神経細胞の機能障害や損傷を引き起こします。

 

4. 酸化ストレスの増加

高血糖によって産生される活性酸素種(ROS)は、細胞膜やDNA、タンパク質に損傷を与えます。酸化ストレスは神経細胞の機能を低下させ、アポトーシス(プログラム細胞死)を誘導します。

 

5. 血管障害

糖尿病は血管にも悪影響を及ぼし、微小血管障害(微小血管症)を引き起こします。これにより、末梢神経への血流が減少し、酸素や栄養素の供給が不足します。この血流障害が神経細胞の健康を損ないます。

 

6. 炎症反応の促進

高血糖は炎症性サイトカインの産生を促進し、慢性的な炎症状態を引き起こします。この慢性炎症が末梢神経の損傷に寄与します。

 

7. ミトコンドリア機能不全

高血糖による酸化ストレスはミトコンドリアの機能を損ないます。ミトコンドリアは細胞のエネルギー産生を担っており、その機能不全は神経細胞の生存と機能に重大な影響を及ぼします。

これらのメカニズムが相互に作用し合い、糖尿病性ニューロパチーの発症と進行に寄与しています。糖尿病管理の一環として、血糖値の適切なコントロールが非常に重要である理由の一つです。

 

生活習慣や思考習慣を修正せず、薬だけで糖尿病を治そうとしてもなかなか困難です。

 

生活習慣の乱れは思考習慣によるものです。この思考習慣を是正しないと生活習慣は是正されないし、健康にもなれません。