ケルセチン
学名 Styphnolobium japonicum マメ科の植物の花蕾由来のルチンから加水分解して製した成分です。
【ケルセチン】

ケルセチンは実に多様な作用があります。
1. 抗酸化作用
ケルセチンは強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素(フリーラジカル)を中和する働きがあります。
これにより、細胞の酸化ストレスを軽減し、老化や慢性疾患のリスクを低減します。
2. 抗炎症作用
ケルセチンは、炎症を引き起こす酵素やサイトカイン(例: COX-2やTNF-α)の活性を抑えることで、体内の炎症を軽減します。これにより、関節炎、炎症性腸疾患(IBD)、アレルギーなどの症状緩和が期待されます。
3. 免疫調節作用
ケルセチンは、免疫系の調整に関与し、感染症に対する防御力を高める可能性があります。
一部の研究では、ウイルスや細菌に対する抗菌・抗ウイルス作用も報告されています。
4. アレルギー症状の軽減
ケルセチンは、ヒスタミンの放出を抑制することで、花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を軽減する働きがあります。
5. 心血管の健康維持
ケルセチンは、以下のような作用を通じて心血管の健康をサポートします:
血管を拡張して血流を改善 LDLコレステロールの酸化を抑制 血圧の軽減の可能性があります。
6. 血糖値の調整
ケルセチンはインスリン感受性を向上させ、糖代謝を調整する働きがあります。
糖尿病やその合併症の予防に役立つ可能性があります。
7. 神経保護作用
ケルセチンは神経を保護し、酸化ストレスや炎症による神経変性を防ぐ作用があると考えられています。これにより、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の予防に役立つ可能性があります。
8. 抗がん作用(予防的効果)
試験管および動物実験で、ケルセチンががん細胞の増殖を抑制し、アポトーシス(細胞死)を誘導する作用が確認されています。