ネムノキエキスパウダー5%
学名 Albizia julibrissin マメ科の植物です。 ちょいちょい野生のネムノキを見かけます。 初夏に花が咲きます。
英語ではシルクツリーといいます。 花がシルクみたいにみえたのでしょう。
ねむのきは漢字では「合歓木」と書きます。 合歓の意味は「男女が共寝すること、喜びを共にすること」つまりHのことになりますね。 ネムノキの成分が性欲を高めるということではなく、夜になると葉が閉じて一緒に寝ていることからその名前が付いたようです。
面白いですね。日本では夜になると葉が閉じるところを見て、男女の夜の営み想像して合歓という名前をつけました。
中国では夫婦円満の象徴として合歓木と名前を付けています。中国はほかにも馬纓花( 馬の頭の房に似ているの意)、 絨花樹 (絨毯みたいな花の意)、 合昏 (Hの意)、 夜合(夜に合わさる つまりHの意) など。
欧米では花をみてシルクツリーと名前を付けました。
アジアと欧米系では見ているところも違うし、感じているところも違うだなあと思います。
薬用部位は樹皮です。
こういった古来の植物を古代人は実際に使ってみて名前をつけていったのでしょうねえ。
文献ではセロトニン再取り込み阻害作用があるようですが、まだまだ研究中のようです。
〇Albizia julibrissin Durazz からの 2 つのリグナン配糖体。セロトニン再吸収受容体を非競合的に阻害します。
Two Lignan Glycosides from Albizia julibrissin Durazz. Noncompetitively Inhibit Serotonin Transporter.
- JournalPharmaceuticals (Basel, Switzerland). 2022 Mar 11;15(3); pii: 344.
〇Albizzia julibrissin Durazz (マメ科) 由来の (-)-Syringaresnol-4-O-β-d-apiofuranosyl-(1→2)-β-d-glucopyranoside の抗不安効果。
Anti-Anxiety Effect of (-)-Syringaresnol-4-O-β-d-apiofuranosyl-(1→2)-β-d-glucopyranoside from Albizzia julibrissin Durazz (Leguminosae).
Molecules (Basel, Switzerland). 2017 Aug 11;22(8); pii: 1331.
睡眠薬というより抗不安剤的要素が強いです。 向精神薬は抗不安作用、睡眠薬と両方持つ場合がありますから。
GABAなど睡眠作用をもつ機能性表示成分の隠し玉として処方してはどうでしょう