サリシン
サリシン
これは西洋柳の樹皮に含まれるものです。 ヒポクラテスが柳の皮を煎じて飲むと痛み止めになると
2000年以上前に言っていたことがあるそうです。 すごいですねえ。
植物からみると植物ホルモンになるとか。植物にとっては厳しい環境でいく抜くための物質のようです。
日本でも柳のつまようじが使われているのは意味がありますねえ。
サリシン
このサリシンが体内で分解しサリチル酸になります。そして鎮痛、抗炎症作用を起こします。
このサリチル酸を飲むと胃への負担が大きいので化学修飾したのが、アセチルサリチル酸です。
アスピリンはバイエルの商標登録です。
まあこれでもまだまだ胃が弱い人は胃炎を起こしてしまいますが、サリチル酸よりははるかに優しい薬となりました。
今アスピリンは鎮痛頭痛ばかりではなく、循環器系での血栓防止作用でとても汎用されています。
バイアスピリンといいます。一日たった1錠だけでよく、胃ではとけず腸で溶けるように工夫されています。
まさに自然のフィトケミカルを存分に活用した例です。