生食文化(和方医学)
生食文化(和方医学)
生食をしているというととても野蛮ではないかと思われます。 魚を生で食うんだよ日本人は!みたいな。
取った魚を生のままかぶりつく。 なわけないですが。 実は逆で大変高尚な食文化なのです。
日本家屋は木と紙でできているといわれて、どんな掘立小屋に住んでいるのかと思いきや、日本家屋を見た瞬間ブラボー!みたいな。
日本では生食が魚、卵、肉さまざまな食品が生で食されています。世界的にみたらとても珍しい食文化であります。 寿司なんて本当にそうです。 刺身もそうです。
なぜ生食をするのか?
生食の理由はおいしいためということでしょうが、和方医学的に解説すると、生には自己融解酵素が含まれますので、酵素が活性のままとることができるのです。
今風にかっこよく言うとローフード(リビングフード)という言い方をします。
ウィキペディアより引用
ローフード(英語:raw food)、生食(せいしょく)とは、酵素を含む食べ物を多く摂取すれば体に良い効果があると考え、加工されていない生の食材を用いた食品、あるいは食材を極力生で摂取する食生活(ローフーディズム)のことである。リビングフード (英語:living food)とも呼ばれる。ローフードの実践者の中には、生であれば、動物の肉や、その他の動物性食品を食べる者もいる。食物が持つ、加熱によって失われがちな酵素やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することを目的とし、酵素が破壊されないとされている摂氏48度以下でならば加熱してもかまわないと考える人もいる。
つまり食事をしても自らの消化酵素を使わなくても済むのです。体に優しい食品ということになります。
ちなみに唾液に消化酵素を含むのは人間だけです。 リスとかは種を口に含み、水分と温度を与えて種を発芽させて、強固な種子を内側から破らせて食べたりします。リスの唾液には酵素は含まれていません。
ただし豚肉だけはさすがの日本人も生では食べません。 それは虫が湧くからです。 またサルモネラ菌やカンピロバクター類等の食中毒、世界では、豚からの有鉤条虫、旋毛虫等の寄生虫への感染もあります。
色々試してみて生食はダメだったんでしょう。
余談ですがイスラム教の人は豚は煮ても焼いても危険ということでたべません。
ちなみに刺身には大根のつま、ワサビ、シソがたいていついていますが、大根はジアスターゼ、ワサビは消化促進、殺菌作用、シソは殺菌作用、食欲増進作用があります。 また色合いも素晴らしいです。
芸術的にも意味があり、和方医学的にも意味があります。 日本料理は目で食べるともいわれるのはこの所以です。
ここにも和方医学が生きています。 日本食文化はすばらしい。