腐敗と発酵
腐敗と発酵
食べ物を放置しておくとタンパク質や炭水化物が微生物で分解されて、外観やにおい、味が変化して食べられなくなってしまいます。私たちからみてこのような反応は腐敗といいます。
発酵はどうかというと、微生物により食品の成分が分解していくわけですが、お酒になったり、しょうゆや、味噌、チーズ、納豆、くさやとなっていくのをいいます。
納豆とくさやを外人に出せば、彼らは腐敗というのでしょう。
特定の微生物、特定の食品で腐敗と発酵と別れているわけではないのです。
人からみておいしくなれば発酵、臭くて食べられくなれば腐敗ということです。
では微生物から見てどうでしょうか?
そう、腐敗も発酵も関係ありません。 彼らは目の前にあるご馳走をたべて、うんこしているだけです。
ありとアブラムシの関係はおもしろいです。 ありはアブラムシのしっこが大好きです。 アブラムシのおしりを刺激するとしっこをだして、ありはおいしそうに飲みます。 このおしっこは甘いのです。 そのお礼にアブラムシの用心棒しています。
人間と植物、さかなも同じような関係です。 人間はジャングルでうんこをするとき、子供は野生動物に襲われるので、川でうんこします。 そうするとうんこをたべにくる魚が群がってきます。
またその魚を獲って食べるのです。
日本ではうんこは商品でした。 長屋暮らしではうんこが家賃の代わりとして利用されていたのです。
農家の方がうこんを買いに来て、農作物に使用していました。 うんこをまいてた畑で育った農作物を売って、それを買った人がうんこをしてそのうんこが売れるという循環社会だったんですね。
現代はうんこを売るどころかお金を払って処理してもらっています。 真逆です。
肥料もうんこではなく、化学肥料、農薬を買って農作物を育てています。
この現代文明は、進んでいるのか退化しているのか、「循環」という視点で見るとわからなくなってきます。