用の美
用の美
先日なんで鑑定団をみていたら、「用の美」という単語が耳に飛び込んできました。なんだそりゃ? 初めて聞く言葉だなと。 持ち込まれたのは人間国宝の金城次郎さんの作品でした。
初めて聞いた言葉なので、なんなんだろうと思っていたら実際の容器芸術品というのは、日常的に使われてこそ美しいという概念だと。民藝運動というそうです。
和多志は芸術品はあまり好きではありません。芸術性は好きですが、つぼや絵に100万円、1000万円と払って収集すること自体和多志はしないので。お金がないということもありますが、1000万円あっても芸術品を購入しないだろうな。
ですから性格は悪いと思いますが、 参加者が100万円と予想を立てて5000円だったりすると。にやりとしてしまいます。
なんでも鑑定団は美術品について大変詳しく、歴史的情報、どんな思いで描いているのかという背景まで勉強できるので。よく見ます。 作家さんの話は大変興味深く見ています。
しかし、芸術品に関して用の美っていうのは、大変共感をしました。まったくその通りだと。つぼとか皿の気持ちになって考えましたが、あくまでも道具である以上、使われてこそ嬉しいんだろうなと思います。
茶道具に関しても。すごい値段が茶碗とかにつきますが、わびさびという概念からすればこちらも「用の美」はあるのでしょう。
安いからぞんざいに扱っていいとか高いから丁寧に扱うというのも、何か間違っているように思います。